【Vol41】エルモのMarketing Media Lab
こんにちは、エルモです。
本日は、週初めにお送りするMarketing Media Lab 奇数号です。
奇数号では、厚めのコンテンツをお届けします。
では、早速どうぞ!
-----------------------------------------
1. Weekly Marketing News
Weekly Marketing Newsでは、今週1週間の注目ニュースや記事を取り上げます。このコーナーでは、直接的なマーケティング記事だけではなく、いずれあなたのマーケティング活動に役立つ情報・視点を(独断と偏見を交え)お届けます。俯瞰的なモノの見方を身につけ、長期で役立つマーケティングOSを身に着けていただければと思います。
-----------------------------------
ドーシーが去ってはじめてのTwitter決算!
Twitter社が2021年10-12月期の決算を発表しています。こちらは、決算内容と今後のTwitterの戦略についてまとめたストレイナーの記事です。
ちなみに今回の決算が、ジャックドーシーがTwitterを去り、初の決算発表となります。
Twitter社がいくつもの事業を買収しなかなか芽が出ていないのはこれまでのレターで取り上げてきたとおり。しかしマネタイズに苦戦している一方で、ユーザー数は着実に増え続けています。
昨年10〜12月、ツイッターで新規アカウントを作成したり再アクティベートしに訪れたユーザーは前年比で25%以上増えた。1日あたりの新規登録数は35%増にのぼった。
FacebookとPinterestがユーザー数減少に苦しんでいることを考えると、なかなかに凄いことだと思います。
速報性・拡散性、コンテンツメイクの容易さが他SNSと一線を画しているTwitterはまだまだ強いのかもしれません。
大手広告代理店各社が決算を発表
先週、今週で電通・博報堂が決算を発表しています。
決算資料から情報を得るという意味では、博報堂の決算が非常にオススメです。めちゃ親切に、メディア・業種別の売上を公開されています。
博報堂 2020年 3月期 第1四半期 連結決算概要
→https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/2080878/00.pdf
博報堂の決算資料の中から、最近の広告業界トレンドを読み解くスライドを2枚ほどピックアップしていきます。
まずは、メディア別の売上高。
ひと昔前までは、「総合広告代理店=4マスの会社」というのが実態でしたが、最近はデジタル広告売上が急激に伸びてきていることが分かります。とはいえ、「ネット広告がテレビを超えた」と言われつつも、電博の売上トップはテレビ広告です。
クライアント実需と売上構成比にギャップがある状態は、総合広告代理店としては健全ではないと思っています。このギャップがいつ埋まるのか、注目していきたいところです。
続いて、こちらが業種別の売上高。
情報・通信を筆頭に、ほぼすべてのカテゴリーで前年度売上を上回っており、広告出稿が急激に回復しています。
例外は、自動車。半導体の影響もあり、「広告投資でいまクルマを売っても、納車が遅くなる」なんて事情があるのかもしれません。すみません、完全に推察です(笑)
国内で爆伸びしているITメディア
先週は、爆益をあげているメディア事例としてPR TIMESをご紹介しました。今週は、アイティメディア株式会社を取り上げます。
売上収益:57億1500万円(前年同期比+17.7%)
営業利益:19億8500万円(同+33.4%)
純利益:13億4300万円(同+40.7%)
ビジネス情報に触れる読者のみなさんは、ITメディアを目に触れる機会も多いのではないでしょうか? 実はこのITメディア株式会社、元々はソフトバンクグループのオンライン出版企業として1999年に事業がスタートしています。
そこから、一貫してWebメディア事業に取り組み、マザーズ上場を経て、今では東証一部上場企業となっています。
ITメディア株式会社の決算説明資料がこちらです。
ITメディア株式会社 2022年3月期第3四半期 決算
→https://corp.itmedia.co.jp/ir/wp-content/uploads/sites/2/2022/01/20220131_q3_presentation.pdf
そんなITメディア決算資料の注目ポイントは、ずばり「マネタイズポイントの多様化」です。
ITメディアがやっていることは、全てがメディア事業なのですが、マネタイズの形は大きく3つ(細かく分けると5つ)に分かれています。単純なメディアの広告収益だけではなく、法人企業同士のマッチング仲介(リードジェン事業)でのマネタイズにも成功。実際のマネタイズモデル別の収益は以下のようになっています。
ビジネス系メディアの出口戦略として、安易にtoCに全振りするのではなく、一部は法人向けにサービスを開放することで、「メディアのブランド棄損を抑えながらお金も稼ぐ」ことを実現しています。
私個人としても、とても参考になるビジネスモデルです。
Disney+がNetflixを猛追
ディズニーは、決算のタイミングで、イチ事業のDisney+が直近3カ月で1,180万人の新規加入者を獲得し、会員が1億2980万人にまで成長しています。
決算が読めるようになるノートを運営されているシバタさんがDisney+とNetflixの会員者数推移をまとめられています。
ホリデーシーズンだったとはいえ、パーク事業がコロナ前の基準にまで回復しています。
またDisney+を含めたストリーミング事業も、市場予想を超えた成長率を見せており、完全にNetflixを射程距離内に納めました。
つい最近まで、動画コンテンツストリーミングで1強のように扱われていたNetflixですが、すでにDisneyに追いつかれそうな勢いです。
ここからは私の憶測に過ぎませんが、巨大IPを抱え、歴史踏襲のコンテンツで毎度ヒットを確実に打てるDisneyと、毎回ゼロベースで新作を作り出さないといけないNetflixでは前者に分があるような気がしてなりません。
ちなみに、飛ぶ鳥を落とす勢いで上がってきた株価は急落中で、1年半分の株価を1カ月で失っている状況です。
ストリーミングに事業を全振りしているNetflixの次の打ち手に注目です。個人的には、近いうちに「無料体験トライアル」が復活すると予想しておきます笑
その他気になるニュース・記事
--------------------------------------
2. マーケティングの引き出し
マーケティングに役立つ知識や視点、ノウハウをお届けするコーナーです。
知っていたらどこかで役に立つ、折に触れて思い出したい知識をお送りいたします。
-------------------------------
今週は、初心に振り返って、ベーシックなマーケティング論について。
この記事は無料で続きを読めます
- 3. 今週のクリエイティブ
- 4. 今週のオススメ本
- 5. 今週の雑談
- 6. Q&Aコーナー
- noteマガジンも書いてます。
すでに登録された方はこちら