【Vol.59】Marketing Medi Lab
お久しぶりです。
今週からニュースレター、配信再開していきます。
今週、目に止まったトピックを紹介していきます。
1. Weekly Business News
Weekly Business Newsでは、今週1週間の注目ニュースや記事を取り上げます。このコーナーでは、直接的にマーケティング関わる記事だけではなく、いずれあなたのマーケティング活動に役立つ情報・視点を(独断と偏見を交え)お届けます。俯瞰的なモノの見方を身につけ、長期で役立つマーケティングOSを身に着けていただければと思います。
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GAFAMの四半期決算が出揃う
先週、GAFAMの四半期決算が発表されました。
市場予測通り、各社売上高、営業利益の伸びは鈍化し始めています。決算が読めるようになるノート(@irnote)さんがまとめられていた表がわかりやすいのて掲載させていただきます。
見ての通り、売上トップラインの成長率は各社-10%~+10%に収まっており、テック市場の伸びが急激に鈍化し始めていることが予想されます。
各社得意とする市場のパイが伸び悩むと、お互いに事業ドメインのシェアを奪い合う方向に動き、これからは競争は激化していくはず。とくに、一番の水物と言っていい広告事業を柱にしている、GoogleとMetaは、相対的に厳しいポジションにいるのではないでしょうか。
余談
ただ、ここ数年ボコボコにたたかれているMetaでさえ3か月で6100億円、Appleに関しては3兆円の純利益を叩き出しており、テック企業の規模にはびっくりするとしか言えませんね。苦笑
参考記事
Zホールディングスの傘下が合併
先週は、日本のビッグテックZホールディングスの決算も発表され、LINEとヤフーの合併が発表されました。
どちらも広告事業を大きな収益源としており、重複のある事業やアセットを一元化して、更なる効率化を追求するようです。
「3社の関係ってどうなっているの?」と思われた方は、以下の図を見たらわかりやすいかと思います。
ちなみに、合併が決まった理由は、コスト削減、効率化ですが、その背景には、デジタル広告市場の縮小があります。(米国と同じことですね・・・)
「広告市場環境の変化」について、以下スライドの通りです。
しかも、決算発表の場で社長が「広告の市況が回復するめどは立っていない」と報告するくらいなので、相当な冷え込み具合です。(個人的な肌感覚とも一致しています・・・。)
いま消費者庁を中心に広告表現の規制強化が進んでおり、大手メディアはそのガイドラインに則っていますが、どこかで会社の売上UPのためにその基準が緩くなる可能性もあるのかなぁと思ったりしています。あくまで予想ですけど。
関連記事
未上場企業「スマートニュース」のPLがちゃっかり公表される
スマートニュースの業績不振、会社の内情について切り込んだ取材記事です。「海外社員の4割をレイオフする」という話が出ていましたが、実際は「全従業員の4割だった」ことが、極秘取材でわかっています。
個人的にビックリしたのは、2021年以降の毎月のPLが公開されている転です。スマートニュースは未上場企業ですので、PLが表に公開されることはなく、数字が表に出るのは初めてのことではないでしょうか。
https://signal.diamond.jp/articles/-/1586
ちなみに、知名度は抜群のスマニューですが、残念ながら2021年以降、単月でも黒字を達成している月は一度だけです(グラフを見る限りでは2021年1月だけ)
記事が指摘している通り、売上は右肩上がりで増えているものの、それ以上に人件費が膨れ上がっているため赤字から抜け出せていない状況。
人員を削減してしまうとサービスの質ももちろん落ちてしまいますが、スマートニュースはある程度完成されたプロダクトです。単純計算で、人件費が4割も減れば一気に黒字転換してしまうんじゃないかと思ったりしています。
日本初のグローバルメディアプロダクトとして、個人的には頑張ってもらいたいと思っています。
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