【Vol.11】Marketing Media Lab
こんにちは、ゴールデンウィーク最終日ですね。
連休ボケから回復し、ゆるくビジネス脳に切り替える気分で、今週のニュースレターを読んでいただければと思います。
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Marketing Media Lab
Vol.11
( 2021年5月5日発行 )
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1. Weekly Marketing News
Weekly Marketing Newsでは、今週1週間の注目ニュースや記事を取り上げます。このコーナーでは、直接的なマーケティング記事だけではなく、いずれあなたのマーケティング活動に役立つ情報・視点を(独断と偏見を交え)お届けます。俯瞰的なモノの見方を身につけ、長期で役立つマーケティングOSを身に着けていただければと思います。
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ミニマリストAppleは、なぜマキシマリズムに走るのか?
先週、Appleの新製品発表会があり、7種類のカラーバリエーションを備えたiMacが発表されました。
その瞬間、私が感じたことはこちらです。
バリエーションが増えると在庫管理も大変になりますし、ブランディングだけではなく、コスト効率の観点でも圧倒的にシルバー単色が良いはず。
ただし、以下の記事を読むと、戦略的にカラーバリエーションを増やしてきたAppleの狙いがわかります。
今回、Appleがマキシマリズムに進んだ背景は大きく3つあるそう。
①ソーシャルメディアが生んだカラフルなトレンド
②Appleですら無視できないゲーミング市場
③在宅勤務が進むと、PCのカラーが気にならない
ひとつはInstagramを中心にカラフルなトレンドが進んだことによって、シルバーやベージュのような味気ない色の人気が落ちている点です。
「好きな色じゃないから、Macを買うのはやめる」と、若者の選択肢に入らない可能性があり、その数も無視できないレベルなのかもしれません。
次に、カラー展開はゲーミング市場の大トレンドだそうでして、Appleですらゲーミング市場のトレンドを無視できない存在になってきたようです。昔は、クリエイティブやビジネスに使われるiMacでしたが、その用途に「ゲーム」という第3のオプションが加わろうとしています。
最後に、WFH(在宅勤務)では、周囲を気にせず色を選べるという視点です。これは一理ある気がして、職場ではシルバーに統一せざるを得ないiMacも、個人が自宅に一台置くとなると、好きな色を選べばいいという話になりそうです。
まとめると、昔以上に多色のニーズが若者・ゲーム市場で高まっているうえ、コロナ渦で在宅勤務が進んだので、実はカラーバリエーションを増やした方がiMacは売れるんじゃないか?という仮説のもと、Appleが戦略的にマーケティングをやっているという話でした
ちなみに、今週の高城剛さんのメルマガでは、以下のように言及されていました。これもまた事実だと思います。笑
今週、AppleからアナウンスされたiMacですが、カラーバリエーションが出る時は、決まって人々の気持ちに余裕が生まれる株価が高い時なのです。逆に不景気な時には、単色になります。ちなみに米国では、赤は売れません。なぜなら、敵国(昔ならソ連、今なら中国)を想起させるからで、逆にここぞ!という時、米国大統領は、注目を集めるため赤いネクタイを締めています。
Amazon UKがサロンビジネスに参入
Amazon UKがサロン(美容室)をローンチすることを発表しました。
コロナ渦で店舗ビジネスが難しいとされるなか、大資本パワーで参入してきた形です。まだ一店舗だけですが、なかなか面白い取り組みになりそうな予感です。
今回は、既存美容室とのコラボレーションでサロンを開くそうですが、店舗拡大で見えてくるのが、ギグエコノミープラットフォームです。
美容師をフリーランスの登録制にして、Amazonが場所を提供するなんてことはあり得るかもしれません。
ちなみに記事の中では、その場でカラーイメージを教えてくれるテクノロジーも紹介されていました。美容に疎いのですが、これは差別化に繋がりそうなテクノロジーなのでしょうか?笑
いずれにせよ、Amazonさんはリソースがたっぷりあるので、サロンビジネスのイノベーションがここから生まれる可能性もあるんじゃないかな?と思っています。
マネタイズ戦略こそがクリエイティブ
いくつかの視点から、ネットサービスのマネタイズについて考えさせられた良記事です。
マネタイズ戦略は、創造力が求められるプロセスであることを忘れないことです。自社のプロダクトをマネタイズするにあたり、競合や既存のマネタイズ方法を意識しすぎるあまり、簡単に競合と同じモデルを適用するケースが多々あります。
マネタイズ戦略こそクリエイティブワークというのは、個人的にメチャクチャ刺さりました。
マネタイズは、サービス価値提供の対価として得られるもの。ただし、そのタイミングやお金の取り方には、いくつもの選択肢があります。
基本的に、他社と同じマネタイズ手法をとっていると、「提供価値」で勝負することになります。しかし、マネタイズで差別化をすると、他社に「価値」の視点ですこし負けていても、お客様に選ばれる確率が上がる可能性があります。
ヒントは、
・マネタイズタイミングをずらす(無料にすること)
・あえてお金を逆流させる
です。
お金を逆流させて成功した事例が、転職サイトを運営するビズリーチです。
転職市場のマネタイズモデルは、会社(雇い手)が仲介業者に手数料を払うのが基本です。
そのなかでビズリーチは、ハイクラス転職、高サービスのプレミアム会員制度を設けて、あえてユーザー側からもお金を徴収しています。
結果的に、ユーザーにお金を払わせることでコミットメントを生み、「無料×無数」とレッドオーシャンな転職サイト市場から、一歩抜け出すことに成功しました。
マネタイズポイントはどのビジネスも悩みの種(いつ、どれだけお金をいただくか?)と思いますが、マネタイズこそが競合との差別化要素になるかもしれないという話でした!
年収1000万を実現するビズリーチ公式サイト
→https://www.bizreach.jp/
ヘアカラーD2C「COLORIS」の裏側note
ヘアカラーD2Cの「COLORIS」のブランドマネージャーが、自社ブランドの成長を4P(Product,Promotion,Price,Place)を切り口にまとめられています。
商品ローンチ後、「誰に向けて」「何を」訴求するのか?は、自社サービスを作っている方には、とても参考になると思います。
優れたブランドは一貫したコミュニケーションのもと作られますが、フェーズや外部環境によって、認知の切り口を適切に変えていくべきだと考えています。カラリスは下記のようにキーワードを変えてきました。
リソースが潤沢で、考えられる打ち手を全部やれるような大資本ならともかく、お金も人も足りていないスモール企業、個人は、上記の図のように、「今倒すべきセンターピンはどこなのか?」をつねに考えておくこと。
逆に、メディアやイノベーターにばかり目を向けていては、ユーザーに長きにわたって商品を使ってもらえない、そんな当たり前のことを教えてくれる記事でした。必読です。
メールマーケティングで一番役に立つ施策とは?
ライターのまこりーぬさん(@makosaito214)が書く、メールマーケター達への取材記事。メールを活用している方に役立つtipsがあったのでご紹介です。
大塚:「メール1通につきCTAを1つにすること」をめちゃくちゃおすすめします。何度もテストしましたが、CTAは2つあるよりも1つのほうが確実に反応率(※)が高い。伝えたいことが2つあるならメール自体を分けたほうがいいですね。
山盛:私がどの施策をやってもやっぱりこれが一番だなと思うのは、「ファーストビューにCTAを入れること」です。スマホでメールチェックする方も増えているので、PCだけではなくモバイルでもきちんとファーストビューに入れることが大切ですね。
結論としては超シンプルで、CTA(誘導先のリンク)はひとつに絞って、かつメールの一番上に配置するのが最も効果が良いようです。
知識として知っているかどうかだけですが、これだけで差がつきそうなネタだったので共有させていただきます。
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2. マーケティングの引き出し
マーケティングに役立つ知識や視点、ノウハウをお届けするコーナーです。
知っていたらどこかで役に立つ、折に触れて思い出したい知識をお送りいたします。
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今週は、「自分達のビジネス規模に応じて、有利なポジションは必ず見つかる」という話をしたいと思います。