【SNS時代のマネタイズ】無料と有料の循環型カスタマージャーニーとは?
こんばんは、エルモです!
今週も「告知」からスタートさせていただきます。
私が使わせていただいている、ニュースレターサービス「the Letter」が誰でもサインアップできるようになりました。これまでは利用が一部発信者に限定されていたのですが、昨日から全希望ユーザーに開放されています。
ニュースレター配信経験者として簡単にLetterのコメントをさせていただくと、
・SNS上のバズとは違った軸で届けられる
・メールに直接コンテンツを送るそれなりの責任感
・定期的に配信する必要がある
と、noteやブログで自由にコンテンツを発信するよりは、どこか発信者側として責任を感じるのがニュースレターというプラットフォームです。(笑)
ネガティブっぽい話になりましたが、情報発信を習慣化したい方にはうってつけのプラットフォームだと思います。
ニュースレターにチャレンジしたい方は、この機会にぜひどうぞ。
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Marketing Media Lab
Vol.29
( 2021年10月19日発行 )
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1. Weekly Marketing News
Weekly Marketing Newsでは、今週1週間の注目ニュースや記事を取り上げます。このコーナーでは、直接的なマーケティング記事だけではなく、いずれあなたのマーケティング活動に役立つ情報・視点を(独断と偏見を交え)お届けます。俯瞰的なモノの見方を身につけ、長期で役立つマーケティングOSを身に着けていただければと思います。
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NetflixがWalmartと提携し、物販をスタート
Netflixがウォルマートと組み「Netflix Hub at Walmart」をスタートします。Netflixが持つコンテンツ(IP)を用いた物販が、オンラインおよびリアル店舗で扱われるようになります。
この取り組みの背景には、Netflixがすでに北米圏では新規ユーザー獲得が頭打ちになっており、次なる打ち手(収益源)が早急に必要な状況になっていることがあります。
しかも、Disney+のように、競合の参入も相次いでおり、「顧客を他サービスに取られない」「顧客一人当たりの売上を上げる」を同時に追い求めることが求められている状況です。
SNSでインフルエンサー同士が互いのリーチ力を共有しあうコラボレーションですが、この規模のビジネスになると、より強力に作用します。
ウォルマートはNetflix顧客を、Netflixはウォルマート顧客にアクセスできるわけで、今回の提携は基本的にプラスに働くのではないでしょうか?
(個人もメガ企業も、本質的にやることは変わらないと感じる今日この頃です)
UUUMが決算を発表
先週、UUUMが決算を発表し、売上着地を下方修正しています。
UUUMの売上の柱であるアドセンス収入が落ちているのが主要因でして、その対策として中長期戦略に「インフルエンサー・ギャラクシー・ビジネス」を掲げています。
クリエイターを起点に、メディアビジネス以外を展開していくという話ですね。
ちらほら実績も出ているようで、今回の決算資料でもその売上数値が公開されています。



インフルエンサー・ギャラクシー・ビジネスの打ち手のひとつが、クリエイターの物販ビジネスです。アパレルであれば「東海オンエアであれば3万枚」「インスタグラマーで販売額3,000万円」が、リアルな売上の実情のようです。
参考指標として、UUUMの四半期売上高がおよそ50億円。コンテンツ配信の延長で自社ブランドの物販をしても、なかなかアドセンス収入の代替には繋がらなさそうな気がしています。
新しい取り組みとして、まだ試行錯誤段階なのでしょうが、
・課金単価、頻度が高いジャンルでインフルエンサーを育成する
・すでに販路がある既存メガ企業とタイアップする
の2方向くらいしか、突破する道はないように感じます。
僕がいま突然アパレルブランドを立ち上げても、「エルモの服なんていらねー!」と読者さんに思われるように、日々のコンテンツと物販ジャンルが近しくないと、なかなか購買転換には至らないのが個人的な経験則から思うところです。
逆に、物販から逆算してコンテンツ配信をしていくYouTubeやInstagram、TikTok配信はまだまだポテンシャルがあると思います。参考まで。
アフターコロナはドキュメンテーション能力が不可欠に
コロナ前から全社員がリモートワークベースで仕事を進めていたGitLabが先日、米国市場に上場しました。
時価総額は1兆2,000億円で、すでに電通やサイバーエージェントより高いです。(苦笑)
そんなGitLabですが、「リモートマニフェスト(Remoto Manifesto)」なるものを公開しており、フルリモートでビジネスをスケールさせる9つのポイントを挙げています。それがこちら。

1)本社よりも、世界中で採用して世界中で働く
2)労働時間を決めるよりも、柔軟な労働時間を
3)口頭で説明するよりも、書面にして知識を記録
4)オンザジョブトレーニング(OJT)よりも、やり方を書面に
5)知る必要があるときだけ教えるよりも、情報公開を
6)ドキュメントをトップダウンで管理するよりも、誰でも編集できるように
7)同期的なコミュニケーションよりも、非同期的なコミュニケーションを
8)労働時間よりも、仕事の成果を
9)非公式なコミュニケーションチャネルよりも、公式なコミュニケーションチャネルを
徹底した知見のドキュメント化、非同期コミュニケーションでも円滑に業務が進む仕組みを整えていることが分かります。
自戒を込めての話になりますが、私たちはリモートワークの負の側面を、すぐに対面・接触コミュニケーションで補おうとしがちです。
しかし、実際には、「文書化が足りていない」「そもそもゴールが不明確」「非同期を前提にしたコミュニケーションをしていない」など、リモートベースでもまだまだ改善できる取り組みがあるのではないか?とも感じます。
どのワークスタイルを前提にするのか?で、適切なコミュニケーション方法も変わるわけですが、人材獲得競争という意味では、リモートに競争優位性があると思っています。
みんな、好きなところから働きたいですからね。(笑)
その他気になるニュース・記事
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2. マーケティングの引き出し
マーケティングに役立つ知識や視点、ノウハウをお届けするコーナーです。
知っていたらどこかで役に立つ、折に触れて思い出したい知識をお送りいたします。
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本日は、SNS時代にあるべき事業会社のマネタイズモデルについて、お話したいと思います。
数回前のニュースレターで取り上げた「アフターデジタル UXグロースモデル」をベースに、「無料と有料の循環型カスタマージャーニーを作り上げれるといいよね」って話をしていきます。
その概念図がこちらです。
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