【Vol30】成長の過渡期を迎えたD2Cブランドの打開策
こんにちは、エルモです。
先週は、途中でニュースレター作成の力が尽きてしまい、2週間分のコンテンツをお届けしてきます。
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Marketing Media Lab
Vol.30
( 2021年11月1日発行 )
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1. Weekly Marketing News
Weekly Marketing Newsでは、今週1週間の注目ニュースや記事を取り上げます。このコーナーでは、直接的なマーケティング記事だけではなく、いずれあなたのマーケティング活動に役立つ情報・視点を(独断と偏見を交え)お届けます。俯瞰的なモノの見方を身につけ、長期で役立つマーケティングOSを身に着けていただければと思います。
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印税60%!!Amazonが紙本でも個人出版をスタート
アマゾンジャパンが、個人が出版社を通すことなく紙の書籍を出版できるサービスをスタートすると発表しています。
これまでKindleをプラットフォームにした、Kindle ダイレクトパブリッシングがありました。この電子サービスがさらに物理本にも拡張されることになった形です。
そして、なんと印税は売上の6割!!
仮に1,500円の本が1万冊売れたとして、売上は1,500万円。単純計算で900万円の利益を、書き手は享受できることになります。
これまで書籍出版は、「労力に対してリターンが小さすぎる」が定説でしたが、マネタイズ観点でも書籍出版がうまみのあるものになってきていることは間違いありません。
ただ、まったく逆方向の意見で、井上(@pianonoki)さんの意見が面白かったのご紹介。

知名度がない、リーチが小さい個人だからこそ、既存の流通に乗っかったほうが書籍出版のリターンが大きいというお話です。
出版できるレベルのプレイヤーにとって、マネタイズの最終ゴールが「出版」であることは少ないと思うので、その意味では既存流通に乗っかって影響力を獲得したほうがお得なのかもしれません。
Amazon限定の販路で物理本がどれくらい売れるのか、注目です。
ロコンドのインフルエンサーマーケティングは一旦下火に
ロコンドが、第2四半期の決算を発表しています。
半年前の決算資料では、10ページ以上を割いてインフルエンサーマーケティングについて語っていましたが、今回の決算では1ページでシレっと紹介する程度になっていました。

売上はなかなか上がらず、インフルエンサーの扱いもかなり小さくなったようです。インフルエンサーマーケは最初のインパクトは大きいけど、その後が続かないんやって.......
インフルエンサーの起用に関しては、
・初回の大量流入、コミットメントは見込める
・ただしエンゲージは続かない
・インフルエンサーを集客の柱にするなら、永遠と新規キャスティングする必要あり
と短期メリットと長期デメリットがハッキリしています。
今回は一発打ち上げ花火をあげて、続けない(そこまで注力しない)意思決定をしたということだと思います。
パイを取りに行く必要のあるプラットフォームビジネスと、限定的なフォロワーを連れてくるインフルエンサーマーケはそもそも相性が悪いなか、どう集客していくのかは結構な難題ですね。
失敗事例に学ぶケースもある話
今週、目からウロコが落ちたと言いますか、「自分も参考にしよう!」と思ったnoteがこちら。
商売をやっている人は、上手くいっている勝ちパターンをまねるだけではなく、むしろ上手くいっていない現場にも足を運んだほうが良いよって話。
じゃあこれが非・繁盛店だとどうなるかというと、閑古鳥が泣いている店を前に、自分ならどう改善するだろうか?という目線で見れるのですごく頭を使うのです。
たとえば、味は悪くないのに閑散とした店があるとして、その原因が無愛想な店主の態度と見たとします。そうしたら、果たして改善すべきは店主の態度なのか、はたまた愛想の良いスタッフを雇うことなのか、接客をあきらめてフードデリバリーに力を入れるのか、自分ごとに置き換えて考えられるのは良い勉強です。
そしてそれが案外、自分たちの店の課題となぜかそっくりだったりします。人間、自分自身のことはよくわからなくても、他者のことは俯瞰してみれるものなんですよね。
これは、なるほどなと思いました。
自分がやっている事業を俯瞰視して改善策をそのつど思いつける人はほとんどいません。それなら、上手くいっていない事業を見て、「自分はちゃんとやれているか?」と自問自答するきっかけを作れば良いという話。
ただ、失敗する理由は無限にある一方で、成功する勝ちパターンは手の数ほどに収斂していくので、「勝ち事例を学ぶ:負け事例に学ぶ=8:2」くらいの比率でインプットしていくのが良いのかなと思います。
幸福なビジネスはどれも似たものだが、不幸なビジネスはいずれもそれぞれに不幸なものである。です。
その他気になるニュース・記事
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2. マーケティングの引き出し
マーケティングに役立つ知識や視点、ノウハウをお届けするコーナーです。
知っていたらどこかで役に立つ、折に触れて思い出したい知識をお送りいたします。
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今週は、BOTANISTを事例に、急成長D2Cブランドの売上成長率が鈍化した際の対処法について、まとめてみたいと思います。
BOTANISTを販売しているI-neは、頭打ちになりかけていたBOTANISTの売上を、この1-2年で再成長させることに成功しています。
個人的な感想としては「BOTANISTは1つのSKUで急成長したブランドのさらなる拡大事例」として、教科書のような存在だなと思います。
売上が頭打ちになりかけているブランドって世の中に腐るほどあるのですが、そこからさらに再拡大したブランドは数えるほどしかありません。
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- 売上の構成要素
- BOTANISTの新しい打ち手
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