【Vol22】広告を止めると、ブランド売上への影響はどうなるのか?
おはようございます。
今週は月曜朝から、このニュースレターをお送りしてみます。
(開封率どちらが良いのか、テスト的な意味合いも含みます。)
先週は、InstagramやAppleなどのプラットフォームから地殻変動級のアップデート発表があったり、まだ対応には追われていないものの、「先んじでどう動いていくか?」を考えていた人が多かったのではないでしょうか?
ではでは、今週もよろしくお願いいたします。
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Marketing Media Lab
Vol.22
( 2021年8月30日発行 )
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1. Weekly Marketing News
Weekly Marketing Newsでは、今週1週間の注目ニュースや記事を取り上げます。このコーナーでは、直接的なマーケティング記事だけではなく、いずれあなたのマーケティング活動に役立つ情報・視点を(独断と偏見を交え)お届けます。俯瞰的なモノの見方を身につけ、長期で役立つマーケティングOSを身に着けていただければと思います。
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楽天がスーパーのネット進出支援を開始!
楽天がネットスーパーの進出支援業を年内にスタートします。
ユーザーにおいては、本プラットフォーム上で郵便番号を入力すると、居住エリアへの配送に対応するネットスーパーを検索でき、サービスの利用が可能です。決済時に楽天IDでログインすることで、事前登録した住所やクレジットカード情報などを利用してスムーズに買い物ができるほか、「楽天ポイント」を貯めたり使ったりすることができます。
モール型の展開ということで、イメージとしてはZOZOのスーパーマーケット版と捉えるとわかりやすいかもしれません。
日用品や食品の買い物というと、「家から一番近いところで買う」が王道です。しかしネットスーパーでは立地はそれほど関係なく、商品の質や品揃え、価格で選ばれるマーケットとなります。
物理的な制約を受けやすいスーパー業界ですが、ネットスーパーへの進出で新規顧客獲得のマーケットが開かれることになりそうです。(逆に奪われるリスクもありそうですが)
これから2-3年で、「ネットスーパーハック」で急成長を遂げるスーパーが生まれてくるのではないでしょうか。実に楽しみです。
Instagramで始まった2つの地殻変動
Instagramは毎度のように機能をアップデートしていますが、今週のアップデートは地殻変動級のものが2つありました。
それが以下の2つです。
・キーワードでの検索対応(まずは英語のみ)
・1万フォロワー以下のアカウントもリンク設置が可能に
(※アカウントによって出る出ないがあるらしい)
これでまた一つ、InstagramがGoogleの検索エンジン機能に近づくことになります。
ただし、今のGoogle検索が、企業や発信者の信頼性を重視しているのに対し、Instagramはあくまで消費者同士が繋がることを目的としたプラットフォームです。
現在の検索アルゴリズムではなかなかSEOで上位表示できないコンテンツも、Instagramでは流入を大きく見込めるなんて話もたくさん出てくると思います。
新しいUIや機能が生まれれば、必ず新しい勝ち筋が生まれてくるもの。これを「短期ハック」と言えばそれまでですが、「短期ハック」でも十分ビジネスをスケールさせることができるのもまた事実です。
やはり、いまコンテンツマーケティングで一番熱い市場はInstagramなんだと思います。まだまだ、底が見えません。(受け手としても情報の質が良いですし、発信者としてもサイトを作るよりよっぽど簡単なので、これから競争はさらにコンテンツが豊富になっていくと考えています。)
ファミマCMOに学ぶ、ヒットの作り方
こちらは、ファミマのCMOに就任した足立さんのインタビュー記事です。
昨年2020年に就任されたばかりですが、既にクリスピーチキンや40%増量キャンペーンなど、ヒットを連発させています。
そんな彼が、マーケターとしてポイントにしているのが以下の3つだそう。
マーケティングの責任者として、大きく分けて3つの軸で活動しています。
・発信するニュースを面白く、大きくすること。
・情報発信に使用するオウンドメディアを太くすること。
・発信を通じてお客様や関係者の意識を変えていくことです。
これら3つの意識が、全面に出てきているのがファミリーマートのTwitter公式アカウントです。
足立さんが掲げている3つの軸に沿って、クリエイティブにかなり力を入れています。
たとえばこのツイートは、ただの画像を載せるのではなく、タップしてはじめて商品がわかる仕掛けになっています。
リーチが大きいTwitterは、コストフリーで接触機会を増やし、お客様からの好意を獲得できる最重要メディアの一つです。
売上の最大化には、訪問数の最大化が必要で、そのためには「多くの人がファミマに足を運びたいと思える」施策がキモとなります。
一番手取り早い方法は店舗数を増やすことです。(アクセスのしやすさで勝つという意味から)
しかし、現実に店舗投資のリスクリターンを踏まえると、「SNSを見てファミマに行きたくなる」気持ちを醸成させる方がよっぽど投資対効果が良いはずです。
ちなみに、コンビニ各社のTwitterフォロワー数を調べると以下のようになっていました。
ローソン:600万人
セブンイレブン:400万人
ファミリーマート:350万人
足立さんがCMOとして加わり、オウンドメディアがどのように成長していくのか、そしてフォロワー数にどのような差が生まれてくるのか注目していきたいと思います。
ファミマ公式アカウント
@famima_now
その他オススメニュース・記事
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2. マーケティングの引き出し
マーケティングに役立つ知識や視点、ノウハウをお届けするコーナーです。
知っていたらどこかで役に立つ、折に触れて思い出したい知識をお送りいたします。
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今週は、先日公開された「ブランドが広告を止めると売上にどう影響するのか?」という南オーストラリア大学の研究レポートを紹介します。
この研究チームは、「ブランディングの科学」を残しているバイロンシャープが中心となっています。
発表されたレポートは、オーストラリアの消費財カテゴリーに属する70もの競合ブランドを調査対象とし、その広告露出予算と売上の相関を20年にわたって追跡したものです。各ブランドのデータをもとに、広告と売上の連動性や、広告を止めたタイミングによってどう売上に影響が出たのかを調べています。